2021年12月3日金曜日

Taiwan Now 作品製作その2

 前回の続きです。

2021年の6月末。
前回2回を共にした八戸のスタジオニュートラル小笠原氏に長期来山頂き、
更に熊本のムトウ工作&ハラペコ工作のご夫婦、仙台のメイト佐藤氏、PUBのペーター氏、芸工大OB&学生の皆様などなど総勢二十数名の方々にお集まり頂き描画開始。山形の暑い夏が始まりました。

前回、前々回と比べ今回は絵の平米数は少ないものの複雑なデザインになっており細かい塗り分けヶ所も多く仕上げクリアーまで含めると描画期間は2ヶ月にも及びました。




150m2の倉庫だけでは場所が足りなくなり、途中追加で100m2借り増しし、家具を入れ替えながらの作業。コロナ禍の作業ですので窓全開。直射日光と外部からの埃?煤?で昨日今日で仕上げた色が変わってしまう事もしばしば。


とても沢山の方々と出会い、そして助けて頂いた思い出深い仕事でした。


2021年12月1日水曜日

Taiwan Now 作品製作その1

当方で製作を担当致しました。

2021年10月30日(土)から11月14日(日)まで東京丸の内KITTEアトリウムで開催された財団法人文化台湾基金会主催のアートイベント ''Taiwan Now'' (台湾ナウ)
そのメイン会場に設置された台湾の現代美術作家マイケル・リン様と日本の建築設計事務所アトリエ・ワン様のコラボ作品、
巨大インスタレーション ''Untitled Gathering(Tokyo 2020)''


こちらの製作一式をミチノクグラフィックで担当させて頂き製作の全て(家具製作、描画)を山形県で行いました。
マイケル・リン氏とは過去に2008年、2014年と2回作品製作に携わらせて頂いており今回は3回目です。前回2回は描画がメインでしたが、今回は新たに家具を製作しその天板に描画するという内容。

会場では分かりづらいですが、アトリエ・ワン様の設計された家具は椅子、テーブル、ステージが分解折り畳み式になっており同サイズの家具同士では脚の組み替えが可能かつ組み上がった際の天板幕板と脚は同ヅラ、クリアランスは0.5mm以下という非常に難しいものでした。
家具の製作は長年お世話になっておりとても信用信頼のおける山形のハセ工芸様、クラフト様、多田木工製作所様に依頼しました。


シンプルがゆえに誤魔化しのきかない家具を非常に丁寧に1点1点仕上げて頂き、流石の一言では片付けられない素晴らしい仕上がり。これからこの家具に一発勝負で絵を描くプレッシャーをビンビンに感じてしまいました。

長いので続きます。